2016/5/27 20:01:32

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルを選ぶなら要注意!こんな病気に注意しよう

    1.キャバリアは病気にかかりやすい?

    キャバリアは短命!?かかりやすい病気

    キャバリア

     キャバリアは特に、心臓疾患にかかりやすいと言われています。キャバリアがかかりやすい「僧帽弁閉鎖不全症」などの心臓疾患については「キャバリアを襲う心臓疾患の恐怖」をご参照ください。

    ただし、キャバリアを襲う恐怖はそれだけではありません。神経に関わる遺伝性疾患や目の疾患など多岐にわたります。今回は、キャバリアがかかりやすいと言われている疾患について、いくつかご紹介いたします。

    キャバリアが警戒すべき病①脊髄空洞症

    脊髄空洞症って何?

    キャバリア

     脊髄とは脳からの情報を全身に伝達する神経の束です。そのため、脊髄に異常が発生すると、神経に異常が起こり、異常行動などに発展するケースがあります。

    脊髄空洞症とは、脊髄の中に本来混入しない水分によって空洞ができる疾患です。脊髄空洞症は悪化すると、空洞部分が神経を司る脊髄を圧迫するため、神経症状などが見られるようになります。

    そしてこの病気は特にキャバリアがかかりやすいと言われている病気です。症例が少ないため、知名度も高いとは言えません。しかし、知らなければ、症状が発生した時も気付くことはできませんので、キャバリアを選ぶならこの病気のことはぜひ知っておきましょう。

    photo by Beau Maes

    脊髄空洞症の症状と発見方法

     初期は無症状のこともあり、気づくことは難しいかもしれません。ふらつきや、身体をかきむしるしぐさ、頭を床に押し付ける行為などが見られるようになったら要注意です。悪化すると、四肢の麻痺などが見られるようになります。これは、神経を束ねる脊髄に異常が発生し、脳から全身に送られる信号にも異常が発生するためです。

    この病を明確に診断するには、MRI検査を行うしかありません。そのため、病院によっては診断が難しい場合もありますので、その際は獣医さんに紹介状を書いてもらうことも良いでしょう。MRIの検査費用は安いものではありませんが、不安に思った際には検査を行うことをお勧めします。

    「脊髄空洞症」だと診断されたら…

     進行状況によって処置が変わってきます。処置が不要のケースもありますが、投薬による内科的療法と、外科手術を行う場合が主になります。

    しかし、これらの治療法は明確には確立されたものではありません。この病は発生要因が不明瞭な場合が多く、「キアリ」と呼ばれる、後頭骨の先天性奇形による圧迫によって発生する場合もあれば、後天性である場合もあります。そのため、内科的療法も圧迫を減らして痛みを抑える方法であったり、外科手術を行っても再発しまう場合もあるようです。

    キャバリアが警戒すべき病③白内障

    白内障ってどんな病気?

     白内障は眼球の水晶体部分が白く濁ることにより、視力の低下を招く病気です。最悪の場合、失明にいたります。

    この病気は多くのわんちゃんが高齢になると患いやすい病気ですが、キャバリアの場合、若い頃にこの病を患いやすいと言われています。もし瞳に白っぽさを感じたら、すぐに獣医さんに相談しましょう。

    白内障の症状と治療法

    白内障

     白内障の症状としては、水晶体が白く濁るため、瞳に白っぽさが見られるようになります。また、光を認知しにくくなるため、瞳孔が常に開いたような状態になることが多いようです。

    また、視力の低下によって、物にぶつかったり、突然身体に触れるとびっくりさせてしまうケースが多くなります。しかし、わんちゃんは嗅覚がすぐれているため、視力が低下しても生活する上では困らないことがほとんどです。そのため、毎日わんちゃんをよく観察してあげることが早期発見の鍵と言えます。

    なお、治療は点眼薬による内科的療法や、手術を行う外科的療法が挙げられます。しかし、早期発見できなければ、治療を施すことが難しい場合もあります。毎日よくわんちゃんと接して、いち早く異常に気付けるようにしましょう。

    photo by Hemlit : )

    予防策はない!?それでも病気の発症・進行を抑えるために…

    お迎え前の確認と日々の観察を!

    キャバリア

     上記にご紹介した「脊髄空洞症」、および「白内障」には明確な予防策はありません。しかし、「両親が発症したことがあれば、その子供も発症しやすくなる」と言えます。そのため、お迎え前事前に両親ともにこの病気を患ったことがないか、確認することが現状の予防策です。なお、これは先天性であっても、後天性であっても当てはまります。

    しかし、これはあくまで、「病気を患う可能性を低下させる」策に過ぎず、両親が病気を患ったことがなくても、病気を患ってしまうことはあります。いずれの病気も早期発見、および早期治療が重要となってまいりますので、毎日わんちゃんを観察してすぐに察知できるように努めましょう。それも、病気を進行させないための予防策と言えることです。